悔しい・・・・・・

 ついさっきまでメントレの感想とか兄弟の感想とかギャーギャー興奮しながら打っててんけど、たった1本の電話でそれ以上打てなくなってもうた。あまりにもショックで悔しくて悲しくて消去してもうてん。
 こっから先はすげぇ個人的なことで(いつもの事やけど)もしかしたら嫌な気持ちになるかもしれんのでRead more...に格納します。気持ちを整理するためにも自分の今を吐き出してしまいたいん。ごめんな、こんなエントリーで。

 すげぇ落ちこんどるけど、うちは明日からもまた普段通りにここにエントリーしとると思いますんでよろしくなのです。まずはトニイベの電話は頑張ります、はい。





 深夜に携帯に掛かって来た1本の電話。ディスプレイを見るとつい3日前に電話で会話した友人A彦からやった。こんな短い間隔でこいつから連絡があるなんて珍しい、なんて思いながら通話ボタンを押したんやけど・・・・・・電話の向こうから聞こえた声は知らないオバサンの声。

「夜分に申し訳ありません、海月さんですか?」

 内心「?」マークを浮かべながらそうだと返事をするとオバサンはA彦の母親やと名乗った。母親が息子の携帯からうちに掛けて来てる・・・・・・どういうことや?そう不思議に思ってたらいきなり爆弾が落とされてん。

「実は、A彦が亡くなったんです」

 ・・・・・・は?
 お母さん、今なんて言いました?

 自分の聞いたことが信じられんくて言葉が出んうちにA彦の母親は言葉を続けてんやわ。そしてオバサンが言う事には葬式とかが終わってA彦の荷物を整理してたら鞄の中に入ってた携帯を見つけたんやと。で、リダイヤルと着信履歴を見たらうちが一番最後にA彦と話をしてたからどんな話をしたんか聞きたくて連絡してきたらしい。・・・・・・って、ちょっと待ってぇな。A彦が死んだって、嘘やん。やって3日前に「んじゃ、今年の夏こっちに戻ってきた時は朝までとことん飲もうやね」って約束してんやで?そやのに死んだってなんやねん。信じられんくてオバサンに「ほんまの事なんですか?」って何度も聞いてしもうた。勿論何度聞いても答えはおんなじ。

「死にました」

 パニックになりそうな自分をなんとか抑えてオバサンに聞かれたことを答えるうち。会社の事や友達の事、彼女の事、とにかくA彦と話したことは全部話した。そしてオバサンからの質問が切れた時に聞いてみたん。死んだ理由。やって3日前は元気やってんよ?A彦が病気してたとかも聞いたことないしなんでこないに急な亡くなり方したんやろかって思うやん。したらオバサン、すげー小さな声で言うてん。

「自分で・・・・・・」

 ・・・・・・ふざけんなっ!
 A彦、なにやらかしてんねん!
 もう言葉が出んくて頭ん中真っ白になったわ。オバサンに対して掛ける言葉もあらへんし。オバサンも電話の向こうで泣いてた。
 なんでやねん。なんでそんなことしてんよ。3日前に電話で話した時、そんな素振りなんかあらへんかったやんか。辛い事あったらいつもうちら言い合ってたやんか。なんで言わんかった?笑って夏の予定たててたやん。彼女とも結婚したいって言うてたやん。なあ、なんでやの?なんで、なんで最期に電話で話したんがうちやのん?うちがそれに関して今でも忘れられん思い出があるんを知ってたんになんで?あん時「おまえのせいじゃないから」って励ましてくれたやんか。そやのに、そやのになんで同じことしてんねんよっ。
 もしかしたら3日前、沢山沢山話をしてた中であいつからのSOSが出てたんかな。それにうちはまた気付けへんかったんかな。あの子と同じようにうちはまた大事なサインを見逃してもうたんやろか。「死にたい」って言う口に出して言えんかった言葉をうちはまた気付けへんかったん?そうやったら、ほんまにごめんな。鈍くてごめんな。気付いてあげれんくてごめんな。ごめん、ごめんな。どんだけ謝っても済むことやないけど、ほんまにごめん、ごめんなさい。

 オバサンとの電話が終わった後、しばらくなんもでけんかった。涙も出んかった。やってあんまりにもショックでほんまの事やって信じられへんかったんやもん。「じゃあ、夏なぁ!」って笑いながら言うてたA彦の声がフッと蘇ってきて堪らんかった。なにが夏やねん。あんたのおる夏なんてもう二度と来んやないか。あほんだら。

 A彦は逝ってしもうた。それは紛れもない事実。そやけどうちは生きてる。死にたいと何度思ってもこれからも生きてく。別にA彦の為にも、なんてきれいごとは言わん。やってA彦は自分で自分の時間を止めたんやもん。A彦の分も生きるつもりはあらへん。そやけど、A彦が自分でしてしまったことを後悔するくらい充実した生き方をしてやんねん。めいいっぱい好きなことして楽しんで楽しんで楽しみつくして生きてやるわ。そんで自分に与えられた時間が尽きた時に「楽しかったー」って自慢してやんねん。