14回忌

 尾崎の14回忌がやって来た。午後12時06分、容態が急変した尾崎がこの世に「またな」と去って逝ったその時間にうちは尾崎の出した本を手に取ってた。うちの手元には尾崎が逝ってしまうその時までに出した物全てがある。逝ってしまった後に出された物で手元にあるものは「黄昏ゆく街で」と「堕天使たちのレクイエム」とアルバム「放熱の証」だけ。尾崎の死後、いろんな物が出版・販売されたけど尾崎本人の言葉以外のものはうちには不必要やったから立ち読みさえもしてへんの。やって外野の声はいらんから。
 尾崎に関しては以前のエントリーでいろいろと書いたからもう書かへん。うちにとっての尾崎は自分が自分でいるために必要不可欠な存在やったんは確か。これからも4月25日午後12時06分が来る度にうちは空いてしまった穴を埋めるために一旦過去へ戻ってそして再び前を向いて歩いて行くといったある意味儀式のようなものをすることやと思う。尾崎が教えてくれた様々な物をギュッと握り締めながら尾崎が見る事の出来なかった世界をこの目でしっかりと見据えて行こうと思う。
 ありがとう、尾崎。