太一ちゃん、すげー。

 なんとも久し振りなTOKIOカテゴリ(笑)。TVカテゴリに入れようかと思ってんけど太一ちゃんが出てたってことで無理矢理こっちに格納です(笑)。

 「広島」、見ましたよ。
 弟役の子、松さんが言ってたようにほんまにカワイイ子やったねー。あんな弟が欲しい・・・・・・うちのとトレードでけへんやろか。しかしあのセットは凄かった。丸々町をひとつ作っちまってるんやもんなぁ。内容的には「ああ、そうよな、あの時あの場所ではこんな風にいろんな人生が動いててんよな」って改めて思わされたかな。あと、在日朝鮮人を名前で呼ばずに「朝鮮」とひと括りで呼んでたこととかも本を読んで知ってたけど、ああいう風に音として耳に入ってくるとなんかイタイね。
 しかし、今回はなんと言っても太一ちゃんでしたわ。
 いつ出て来るんやろうかなーって思っててん。やっと松さん演じるしーちゃんの回想シーンに出て来た時は「・・・・・・太一っちゃん(笑)。」と苦笑してしもた。やって映画館のシーン、なんかおかしかったんやもん。でもその後の怪我をしたイヌを抱き上げた時とか出征する時のあのなんとも言えない表情とか、凄く感情こもってて入り込んじまった。
 太一ちゃんがやっと日本に帰って来る原爆投下の日、しーちゃんが「あと45分」と時間を数えるその姿に「永遠に来ない時間やねんよね」と呟いてしもうたわ。この辺りからもう涙でてたしね。原爆が投下されて、汽車に乗ってた太一ちゃんも負傷して死の雨が降る中しーちゃんを探すその姿が切なくて切なくて堪らんかったよ。んで、高熱で溶けた土と同化した自分の懐中時計を見つけた時と、岩に残ったしーちゃんの黒い影を見て号泣する太一ちゃんにもうこっちも号泣。
 太一ちゃん、凄いっす。
 あの信じられないとそろそろと岩に手を伸ばした後、ウソだ!とばかりに岩についた黒い影を懸命に払いのけようとしながらの号泣シーンは太一ちゃんに演技の神様が降りたとしか思えんかったよ。これ打ちながらも思い出して泣きそうになってるもん、自分。太一ちゃん、ほんまにあなたは凄かったです。

 最後に西田さんが「人間の上にあんな物を落としちゃいかんです」と声を震わせながら言った言葉は重かった。確かに今、原爆に関してはどの国も実際に投下する事は見合わせてはおるけどいつ再び使われることになるのかわからんもんね。資料と映像でしかうちらはその被害を知ることは出来んわけやけど、ほんまにあんな物で人を殺す事だけは許しちゃいかんと思ったよ。勿論、どんな兵器もあかんけどね。

 それにしてもマジで太一ちゃんのあの演技には脱帽してもうたわ・・・・・・。